読んだ本

読んだ本『ロスチャイルド家の上流マナーブック』ナディーヌ・ロスチャイルド

読んだ本
『ロスチャイルド家の上流マナーブック』
ナディーヌ・ロスチャイルド

たまの読んだ本シリーズです。

★今回ご紹介する本★
ナディーヌ・ロスチャイルド
『ロスチャイルド家の上流マナーブック』

著者のナディーヌ・ロスチャイルドについての概要

彼女は、貧しい家庭に生まれ育ち、
様々な職業を経験後、
パリの小劇場の女優に。

大人気スターという訳でもなく、
だれもが一目置く美人という訳でも
なかったそうです。

そんな中、
世界の大富豪の一人でもある
エドモン・ロスチャイルド男爵と出会い、結婚。

社交界の美と贅沢の世界を味わいつくした方、
だそう。

(『科学がつきとめた「運のいい人」』
 中野信子著より一部抜粋)

好感が持てるのは、
「ただ贅沢をしている」のでなく、
彼女自身がせっせと努力している姿です。

 

まず心を配るべきは自分

著書の冒頭では、
「まず心を配るべきは自分」
と自分への心配りの大切さが説かれています。

ナディーヌ・ロスチャイルドは、
「ひとり暮らしであっても花を飾り、
最も上等なカップで自分をもてなしなさい」
と言い切っているわけです。

これを読んで思ったのは、
例えばお茶碗やお箸など
人さまの目に触れることは稀な
日常遣いの品についてでした。

ちょっと嫌な嫁シリーズになりますが、
義理の実家に帰省して、
ちょっと欠けたお茶碗と
塗りの剥げたお箸を見つけたのです。

わたしはとっても気になっちゃった。
(このことはこちらのブログ記事にて)

 

さて、
ナディーヌ・ロスチャイルドの言葉を、
わたしなりに解釈すると、

自分せいぜい身内の家族)の目にしか触れないような
日常の品に対する
「このくらいでいいや」
「少し汚れていたっていいや」
という意識は、

自分に対して
「わたしはこのくらいの人間」
という、
決して高くはない自己評価を与えるきっかけに
なってしまうのではないかと。

そして、
「このくらいでいい」
という自己評価が根本にあると、

いざ外で人さまと対した際に、
「このくらいでいい」
がうっかり露出してしまうのではないかと。

極端な言い方をすると、
いつもぼろぼろの洋服や日用品に囲まれている人が
突然の来客時に
ピカピカのカップとソーサーを用意できるのかと言えば
それは難しくなっちゃうのではないかと。

 

何でもかんでもピカピカの新品が良い
ということではなく。

「古くなっても、傷がついても、
これは大切にしたいから使い続ける。」

というのと、

自覚なく使い続ける、

というのとでは、
似ているようで全く異なるのだと感じました。

 

ということで、
私自身も
1年ちょっと愛用していたけれども
うっかり落として凹ませてしまった水筒を
買い換えました。

「凹んでるな~あぁ~」
という気持ちが
毎度湧いてしまっていたので。

できる事から
身の回りを小綺麗に保つことは心がけたいです。

小綺麗がベースにあることで、
小綺麗の中のダメージジーンズや
小綺麗の中の使い込んだ革製品というのは、
より輝いて見えるような気がするのです。

 

面倒くさ~い日本のマナー。
実はワールドワイドな部分も?

本著には、
社交界でのホームパーティーやら
お祝い事のマナーが様々書かれています。

現代のマンション暮らしのわたしからしたら
縁の薄い事例も多々。
ふ~んと楽しませていただきました。

パリの社交界を生きているわけではないのですが、
それでも、
日本との共通点を色々と感じた訳です。

「この先いったいどこで役に立つというのだろう」
という、
会社で来客時の上座下座うんぬん。

「窓から景色が良く見えるから、
この部屋ではこっちが上座ね」
という、
うっかり間違うと
役員さんに(直接じゃなくて上司がというのがミソ)注意されちゃう
口伝えのルール。

「この着物のコーディネートのこだわりを
一体誰が知り得るのだろう」
という着物のマナー。

会の主役より目立ってはならない、
会にふさわしい格の着物と帯。

季節はぴったりかほんの少し先取り。
例えば、
桜柄は花だけだと日本の花の文様として一年中着られるが、
枝付き桜は春を連想させるので着用期間は春のみ。

「着物に興味のない人からしたら、
わたしのこだわりなんて無だよね、無(笑)」

と思わない日もなきにしもあらず(笑)

 

このような一連の面倒くさい様々の裏側には、
「伝わるかもしれない人には
伝わるかもしれないから
こちらとしてはできる事を尽くそうね」
という何層にも重なる
心配りがあるのだろうなと。

 

着物で一発クリア案件

そして、
ナディーヌ・ロスチャイルドの語る
「品のある身のこなし」というのは、
着物を着た時の身のこなしを常に連想すると
大方クリアできると感じたわたくしでした。

タクシーの乗り方、降り方などね。

現代の着物は、
時代劇で観るような日常着というよりは
フォーマルな着方が多いので、
「うっかり下品にならない身のこなし」
の訓練としては、
ちょうどいいのかもしれません。

着物界の格で言うと
Tシャツの位置づけである「浴衣」であっても、
足を揃えて座ることなどは、
十分に訓練できるなと感じました。

だからたまには着物を着よう。

デニムにスニーカーの普段着でも、
女性らしく品のある身のこなしができたら
どんなに素敵なことでしょう。

デニムにスニーカーなぅのわたしが
ここに記します(笑)

 

 

マナーの土台は
他人に対する尊敬

ヨーロッパの方が書いている本著ですが、

様々なところに、
控えめさや礼儀正しさなど
日本らしさを感じずにはいられませんでした。

また、本著を通して感じたのは
正しさを押し通す強さだけでなく、
「こうならばこうしてみましょう」という
もっと柔らかな安定感。

他人に対する尊敬がマナーの土台。

他人に対する尊敬は、
自分自身を大切にすることから自然に培われる。

無理やりマニュアルを覚えて頭に叩き込んだだけのマナーより、
自然に生まれる優しい気持ちを土台に
人さまへのマナーを育もう。

まずは自分自身への敬意を大切に。

おすすめの一冊です。 

 

本日もお読みいただいて
ありがとうございました。

★今回ご紹介した本★
ナディーヌ・ロスチャイルド
『ロスチャイルド家の上流マナーブック』

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