着物

褒められたいからやっている?

(この記事は2021年12月に配信したメルマガ記事に
加筆・修正したものです)

結婚式に着物で参列

先日、年下のいとこの結婚式に
参列してきました。

わたしは(もちろん)着物で参列。

はい、ガチな場所には着物です。

それにしても、
結婚式のお祝いの席は久々。

ホテルの高級感や、
お祝いの気持ちの溢れた場所の
いいエネルギーをもらえた気がしました。

改めて、
参列できたことに感謝です。


(★会場のホテルのクリスマスツリー↓)

自分で着物が着られると
「お得」?

今回も、
着物の着付けは自分でしました。

ヘアセットは、会場近くの美容院で。

自分で着物を着るために、
色々と段取りするのが
一種のゲームのように
楽しんでいる自分もいることにも気づきました。

ホテルには、
無料で借りられる更衣室があることが多いので、
そちらをお借りして着付け。

行き帰りは気楽な洋服です。

 

さて、
自分で着物を着られるメリットって
何なのでしょう?

 ・着付けにお金がかからない

 ・美容院の予約などの手間が省ける

 ・自分で着物を着る機会が増える

 ・自分の好みで調整できる

 ・着物への理解があるので
  気崩れても自分で対処できる

まぁ、
とはいっても、
訪問着などの礼装を
納得がいく程度に着られるまで

着付け教室に通って1年程かかりました。

なので、
着用機会が少ない方にとっては、
着付けを習うことよりも、
プロに着付けをしてもらった方が
楽だし、お得だと思います。

着物って、
ある程度着付け道具を揃えたり
習得するまでに時間をかけたり、
それに、
良い呉服屋さんを見極めて
その中から自分に必要な着物を選ぶ、など
もろもろと面倒くさいことも多いです。

ですので、
「お得」の枠ではもう収まらない事柄です。

最大公約数的な「お得」は
おそらくそこにはないです(笑)

でも、
これだけ生活が便利になってくると
「お得・コスパ・合理化」だけでは何だか物足りない、

というか
「お得・コスパ・合理化」で生まれた/生んだ余白に

それと相反する、
不便さの中にある愛おしさ、興味深さ、趣、みたいなものを
味わう人生っていうか時間の使い方って
令和っぽいなと思うんです。

振り子が振れるように、
利便性と反対側の
余白を求める方向に戻っていくんじゃないかなぁと。

 

 

大林宣彦監督の言葉

こんなことを考えていたとき
「時をかける少女」映画監督・大林宣彦さん
故郷・広島県尾道の生活について、
テレビで偶然拝見した言葉が思い浮かびました。

わたしの解釈も含めて、
二つの言葉をご紹介しますね。

「不便と我慢があるからご褒美がもらえる」

 =尾道は車や自転車も通れないほど細い道・坂道が多く
  日常生活に不便や我慢を強いられることがある。
  だからこそ、
  歩いて感じる夏の潮風が心地よく、
  通りすがりに挨拶ができるといった
  「ご褒美」を受け取れる。

 

文明の頭になるな 文化の尻尾になれ」
 =「鶏口となるも牛後となるなかれ」
  もじった言葉なのでしょう。
  (大きな集団の末端になるより、
    小さな集団であってもトップとなる方が良い、の意。)
  文明は、生活を便利にするための「高み」を目指すもの。
  文化は、生活に「深み」をもたらすもの。

文明も文化も、
両方必要だし大切な価値をもたらしてくれます。

「便利、お得」で作った余白の時間やお金を使って、
自分にとっての
非効率で不便、
でも深みやそこはかとない価値を感じる「文化」を
持つ生活を送りたいです。わたしは。

要するに
「もう、人には意味わかんないって言われるし、
 人には特におすすめもしないんだけど…
 わたしはいいと思うから追求したい」
というもの。

追求の度合いも人それぞれですし、
追求することに喜びを感じる人もいれば
そうでない人もいます。

どれがいい悪いではなく、
「わたしはこうなんだなぁ。
あの人はこうなんだなぁ。」
と違いを知って
自分も他人のあり方も認める人間でありたいです。

 

「褒められたいからやっている?」
への
自分なりの答え

参列したいとこの結婚式で
「自分で着物を着れるなんてすごいね!」
「さすがだね!」
と親戚に沢山褒めていただきました。

お世辞でも、
年下のいとこたちから褒めてもらったのは
嬉しかったです。

でも、
「褒められるのはもちろん嬉しいし、
 そりゃぁ褒めてもらいたいけれど
 褒められたいからやっているんじゃないんだよなぁ」
という謎の気持ちも生まれていました。

「じゃあ何なんだろう?」
と思っていたのですが、
大林監督の言葉と相まって
このメルマガ記事を書きながら
わかりました(笑)

「わたしは文化の深みにはまりに行っているのだ」

そう、
限られた命は
文化の深みにはまりに行くために
使います。

家事育児の営みも
文化なのかもしれません。

文化の意味って広いのだ~

書きながら、
疑問が晴れることもあります。

そういう意味で
ブログやメルマガを書くことで
新しい自分に勝手に出会えるんだろうなぁ。

 

(★年下いとこちゃんたちの晴れ姿。3姉妹なんです。
めんこいー!←山形弁で「かわいい」の意。
めでたいー!)

 

(☆わたしは母のお下がりの訪問着に自分の帯と小物。
詳細はインスタで語ってます↓)

 
ABOUT ME
はるかふる
心豊かに生きると決めた子育て主婦の「くすっ」と笑えてたまに深いかもしれない日々を発信。|活動拠点は週1ペースの無料メルマガ。Twitterとインスタのフォローもお待ちしてます♪
はるかふる公式メルマガ
はるかふる公式メルマガ配信中

無料メルマガ配信中です

ご登録はこちら