秋晴れの気持ちいい、10月の平日、夕方のお話。
時短勤務の会社員を終えて、これから保育園のお迎え、都内から、埼玉の自宅の最寄り駅に到着。
改札を出ると、駅前で開かれている沖縄物産展に足を止めた着物美人が!
おそらく50代くらいのご婦人、
黒ベースのシックな紬の着物に、
よく見ると、コアラちゃん柄の半巾帯!🐨
帯揚げも帯締めもつけず、
ざくっと、半巾帯を締めているところが、
なんとも着物を着なれている感じがして、素敵~♪
ざくっと帯を締めていても、衿元はぴしっと着崩れずに決まっていて、
清々しさを感じました。
色使いは、黒と白とグレーがベースで、なんとも「粋」な着こなし。
黒と白だけを選ぶという潔い選択は、今のわたしにはまだできないな~、かっこいいな~♪
コアラちゃん柄の帯で、ひそかに親しみやすさをプラスしているところも、いけてる~♪
ほんの数秒の間に、わたしの中に「素敵~♪」が溢れて、話しかけることを決意。
「すみません、素敵なお着物ですね~、わたしも趣味で着物好きなんです~」
思いきって話しかけると、ご婦人は嬉しそうにお話してくれました。
踊り(日本舞踊?)を習っていて、人に教えられるレベルであること、妹さんが呉服屋さんを営んでいること、小さい頃から着物が好きで、茶道など和のお稽古事は色々してきたこと…。
そして、「やっぱり日本人は着物を着ないとね♪」
というご婦人のお言葉に、
「ですよね~♪」
と、わたしは激しく同意して、ありがとうございました、とお別れしたのでした。
でも少し経ってから、「あの可愛い帯は写真にとりたい!」と、わたしは引き返し、
ご婦人の了承の上、
帯の写真を撮らせていただきました。
同じ着物好きだと、世代を越えて、心地よく盛り上がれる謎の空気。
そんなことを感じさせていただいた、
秋の帰り道でした。