(本記事は2022年5月発行のメルマガ記事に
加筆・変更を加えたものです。)
今日はお久しぶりの
読んだ本シリーズ。
(★鏑木清方(かぶらききよかた)展へ。
「なんでもない一瞬がなによりも美しい」
というコピーに打たれる。
そして、娘の撮影したアングルに笑う。↓)
読んだ本
社会派ブロガーのちきりんさん。
普段わたしの発信では、
時事ニュースに対する意見を書くことは稀です。
本著では、
世の中のあらゆる問題に対して、
「反応する」のではなく、
「意見を持つこと」の重要性が説かれています。
★ちきりん著「自分のアタマで考えよう」
↓↓↓
「正解のない問題」への対処
まず世の中の問題には
①正解がある問題と
②正解のない問題 がある。
①と②では選択の仕方が違う。
「①正解がある問題」は
調べればいいが、
「②正解のない問題」は
調べても正解がなく、
個々人が考えて結論を出すしかない。
わたしが感じたのは、
そもそも「正解のない問題」について、
あたかも正解があるかのように
自分の意見をゴリ押しするような人からは、
そっと距離を取るのが賢明だということでした。
ソフトな語り口でも
こういう類の方を
お見かけしたことありませんか?
「人の振り見て我が振り直せ」で、
わたし自身も
自分の意見を
「これが正解だ!」と
水戸黄門の印籠ばりに
押し付けることのないよう
軽めの敬意を忘れずに
人間関係を育みたいものです。
意見は持つ。
述べられる場所では述べる。
それ以上に
「人をコントロールしたい」
という気持ちが見え隠れしたら
「はっ!いけない!」
と、己を振り返る必要がありそうです。
意見があるから
存在価値が高まる?
サークル活動などの集団生活で感じることですが、
経験値に関わらず
意見を言ってくれる人の存在感って
やはり高まるように思います。
「現時点でわたしはこう思う」
を表した方が、
みんなが考えるきっかけになります。
とはいえ、
何でもかんでも「発言さえすればいい」
という訳でもないし、
その時の状況ありきですよね。
ただ、
「マイナス・慎重派」の意見に
全体が引っ張られる傾向は大いにあるので、
「そういう傾向がある」ということを
リーダーは念頭に置いておく必要があると
感じています。
質問は
自分の立場を明らかにしてから。
本著で指摘されていましたが、
ある提案に対して
「これのリスクは?」
など自分の意見ではなく
質問だけをするのは
外資系企業ではタブーだそうです。
「わたしは賛成or反対です。」
と自分の立場を明示したうえで質問するのが
議論を建設的に進めるマナーだからだそう。
これは実を言うと
前職の経営会議で多々見られた光景でした(苦笑)
今思うと、
「2,000人の中の20名の出世頭がそれしちゃダメでしょ」
とキツめのツッコミをしたくなります。
日本企業あるあるでしょうか。
ある提案に対して
「リスクは?」
「こんな問題点があるのでは?」
と質問するのって、
とても視野が広くて
賢そうな人に見えるんですよね。
でも、
自分の立場を明示しないで質問攻めにするのは
質問者が自分のリスクを取っていないから
その問題の方向性が定まりにくいそうです。
気をつけまーす!
感性感覚を置いてきぼりにしない
本著を読んでからより
自分の意見を持つように心がけています。
当事者でない事柄を
当事者のように考える練習をすること。
この練習をしておくと、
「いざ自身が重要な当事者となった際」にも
対処しやすくなる。
例えば、
自宅が浸水した際の対処など。
緊急事態が発生したら
どんな人でも
冷静な判断ができなくなりますよね。
だからこそ、
緊急事態ではない平時に
「例えばこういう場合だったらこうする」
というケーススタディを積むことが
大事だそう。
また、
別の論点ですが、
思考との反対にあるのが「感性・感覚」。
なんとなく、ですが、
わたしには、
ちきりんさんは
自身の感性・感覚と思考とが
しっかり連動している方だと感じました。
感覚的な思いが
思考的な文章を通してスムーズに表現できるので
多くの方が納得性が高いように感じるのかなぁと。
心の声(感性感覚)と頭の声(思考)が
ごちゃごちゃになっている状態の人って
多いんじゃないかと思います。
わたし自身も、
心の声(感性感覚)が頭の声(思考)に押しつぶされて、
「会社辞めたいけど辞めちゃだめだよね」
と数年ぐるぐるしていましたひとりです。
それぞれの声を聞いたうえで、
ありたい自分に近づく選択ができるといいですよね。
社会問題について論ずる際は
あまり重要でないかもしれませんが
自分の人生の選択
というパーソナルな部分では、
感性を置いてきぼりにすると
自分の本当に選びたい方向を
選べなくなると思います。
なので、
感性感覚がちゃんと働いている上で
思考を働かせることが
重要で最強なのだと思います。
余談ですが…
わたしは自分の意見を述べるときに
低い声で愛嬌がゼロになることがあるので
(夫に指摘される)
そこは、
場に応じてあまりドスを効かせすぎないように
ときに愛嬌を織り交ぜることも
課題です(笑)
本日もお読みいただき
ありがとうございました♪
(★また鏑木清方展。
12枚の紙しおりセットをお土産に買いました。
毎月このしおりを使うのを夢見ている↓)